裏口入学について考える

  • 2012.09.27 Thursday
  • 14:51
横浜山手中学校の入試で特定受験生を点数的には不合格であるにもかかわらず、合格にしたという事件が大きく報道されています。関わったのが私の出身大学の理事長なんで「このバカが」と思った次第です。

団塊ジュニアが中学受験をした時代には、こうした裏での「口きき」は密かに行われており、一部の塾の経営者がそれに手を染めて問題になったこともありました。

じゃあ、対象となる学校が裏でゼニを積んだりいろんな策を弄してまで入学する価値のある学校かというと、そうでもないんです。俗にいう一流校はまずこんなことはしませんし話題になることさえありません。また、底辺校ではそこまでしなくても入学できるのでここもそんな問題が起きることはありません。

だいたい問題になるのは1.5流から2流の学校なんです。今回も中央大学の系列校になったということで人気を集めたわけですが、もともとはそんなに人気が高い学校ではないわけですし、だいたい、OBの私が言うのもナンですが、私には中央大学ごときにエスカレーターで入学することに、そんな大きなリスクを払ってまで行く価値を見いだせないのです。

大学受験の実態を知っていると、都立高校の真ん中からやや下あたりまでバンバン指定校推薦を出し、入学者の半数以上が推薦と内部進学なんていう大学にどういう魅力があるのか理解できないんです。

大学も金儲けに精を出す日々を送っておりますからゼニを払ってくれさえすればwelcomeなわけです。だから当の理事長が「些細なこと」で信用を傷つけ云々なんてOBから見たら目を剥くような発言が出てくるのです。

新聞も、一旦合格を出して入学手続きまで済ませた生徒を不合格にするのは教育上宜しくないなんて評論家のコメントを掲載していますが、不正手段で合格したのであれば、本人がそれに関与しているか否かを問わず、間違っているということをキチンと教えるのが教育なんじゃないでしょうか?

入試というのは受験料を払えば本人の門地・性別等を問わず点数だけでその優劣を判断する、数少ない公平性の強い制度です。もし、私学だからといって恣意的な生徒選抜をするとすれば、その基準を事前に公表していないかぎり、封建社会の学校と同じだと言われても仕方ないと思いますし、そういうところに税金を使うのは納税者として許しがたいと思うのです。

今回は内部告発から表に出ましたが、裏口工作は全くないと言えばうぞになりますし、それを仲介するブローカーの詐欺的な手口が数多くあります。それを言ったらキリがありませんが、持ちかけられたら信頼できる人に相談するのがいいでしょうね(決して誰にも言わないようにブローカーから念を押されますが、口の固い信用のおける人に相談するのが傷を負わない唯一の方法です)。


 
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受験校の数をどうしようか

  • 2011.11.20 Sunday
  • 12:53

中学受験ではあまり問題にならないのですが、高校・大学受験では結構問題になることでもあります。とくに、私立高・大の受験料は結構な負担になります。首都圏では通常高校25,000円、大学35,000円が普通です(大学の医学部などは除く)。高校受験でも私立を4校受験すると軽く100,000円かかるのですね。大学ですと平均5校ぐらいは受験しますので、単純計算で175,000円、少し増やすと200,000円以上かかります。

受験指導上は、◎(確実)△(実力相応)×(挑戦)といった色分けで3種類の受験を勧めることが多いのです。ただ、塾などでも受験指導にはその人の個性が出てきますので、やたらと強気の方もいれば、慎重な方もいます。(ちなみに受験指導は担当教師がやるのが一番いいと思います。模試の数字だけ見て当該生徒とほとんど話をしたこともないし、答案を見たこともない者が事務的に受験校を決めるのは決してまともな決め方ではありません)ですから、どうしても納得できないという保護者・生徒もいるわけです。

そうした場合にはセカンド・オピニオンを求めるのが一番いいのですが、そうしたことをするところもないのが現状です。多少宣伝っぽくなりますが、私のところにそうしたセカンド・オピニオンを求める方がいらっしゃいます。私は、原則的に成績表もそうですが、全教科の模試の問題+答案を1週間預からせていただき、さらに本人と面接をしたうえで保護者を交えてお話しさせていただいています。

今までの経験から、概ね塾の受験指導が大きく違っていることは少ないのですが、合格実績稼ぎとしか思えないような受験指導も見受けられます。以前にも述べましたが、優れた合格実績というのはその裏に多数の不合格者の存在があることを忘れてはなりません(倍率が3倍の学校に100人合格しているということは、少なくとも200人は不合格者がいる(現実にはもっと多いが)わけです)。ただ、どうして数学が苦手なのにこの学校なのか、というように受験する学校の入試問題を知らないで指導している場合があるのも事実です。

さて、受験校の数に話を戻しますが、公立高校志望者であれば、私立は1校か2校受験しておけばいいでしょう。ただし、大学受験は15歳時点での出来しだいで半分以上は決まりますから、ハイレベルの私立に合格しておくことは、次の大学受験にもつながります。高校受験に関しては一歩先のことを考えておいたほうがいいでしょう。

一方、大学受験ではどうしてもNARCHレベルというこだわりがある生徒も多く、△の大学を多数受けることが常道になっています。中には高校入試並みに3校なんていう生徒もいますが、浪人覚悟なら別として、リスクヘッジをしておかないととんでもないことになります。入試日程をみると、比較的やさしい大学から始まって最後に早慶で終わるといったようになり、3月は俗にいう「落ち穂拾い」になります。入試は「学力半分、勢い半分」というところがありますから、私は第一志望を受験する前に、ひとつでも合格しているといいと思っています。


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AO入試・推薦入試

  • 2011.02.04 Friday
  • 01:25

最近大学がAO入試や推薦入試の枠を少なくする傾向にあるという記事を読みました。入ってくる学生のレベルがあまりにも低くて、入学後の授業についていけないことも多いからだというのが理由だからだそうです。


受験業界に身を置いてきたものから見ると、遅きに失したた感がありますね。何をいまさらって感じです。もともと高校の成績は絶対評価なので、評定平均の良さが学力の高さを保障するものではないのです。例えば授業をサボることもなく、授業態度もまじめで、提出物は出し、定期試験も平均以上の女子(どういうわけか女子の評定平均は3割増というのが定説です)ならば、MARCH以上の指定校推薦を確実に狙える評定4.5近くをとるのは難しくないんですよ。


少子化で大学も生徒集めに節操がなくなってきて、例えば都立高校の学区最底辺校にまで推薦枠を出す大学がMARCHの中にもありますからね。言っておきますが、偏差値30台ですよ。どんなに踏ん張っても高3で偏差値60を超さない子たちばかりなんですから、大学に入れるってこと自体、本人にとっていいことではないと思いますが…。


早いところは校内選考が終わる9月末、ほとんどが11月までには内定がでますから、そこから先勉強しなければただのバカになるのはわかりそうなものでしょう。片や入学2か月前まで必死に勉強してきた生徒と、もともと馬鹿のくせに半年も前から勉強しなかった奴らと、同じこと教えることがおかしいと思いませんかね?


半数近くが推薦と係属高校からの入学者というところは、経営は安定しても学生の質は保証されないはずですが、一般受験の枠が少なくなった分、一般受験の競争が厳しくなり、予備校の難易度ランキングが下がらないという現象が生じています。ですから、ブランドは維持されたまま空洞化が進んでいるのです。


これが噴き出してきているのが就職内定率。最近は企業も一般受験入学者を採ろうとしているようなニュースも散見されます。昔、英語の授業でできない学生には「キミ、運動部?それとも付属?」って聞いた教授がいたという話を聞きましたが、今度はその中に「推薦?」がはいりますかね。


振り返って高校受験ではいちばん悲惨なのが、都立トップ校に推薦で入った生徒。3年間一度も友達よりいい成績を取れなかった生徒はたくさんいます。ところがプライドだけは高いから、あるランク以下の学校は受けない、だから結果は当然orz。中堅校ではそんなことはあまりないですが、大学受験を一般受験でしようとしたとき、成功体験も失敗体験もないから、どのくらい勉強したら合格できるのかさっぱり分からない、なんて相談を受けたこともあります。


15歳にしても18歳にしても、その段階で3年分の勉強を一気にまとめあげる勉強ができなかったらば、頭はそこでストップです。私がいちばんわからないのが、推薦で入学したことを喜ぶ親なのですが…。

AO入試・推薦入試

  • 2011.01.29 Saturday
  • 08:54

 最近大学がAO入試や推薦入試の枠を少なくする傾向にあるという記事を読みました。入ってくる学生のればるがあまりにも低くて、入学後の授業についていけないことも多いからだというのが理由だからだそうです。

受験業界に身を置いてきたものから見ると、遅きに失したた感がありますね。何をいまさらって感じです。もともと高校の成績は絶対評価なので、評定平均の良さが学力の高さを保障するものではないのです。例えば授業をサボることもなく、授業態度もまじめで、提出物は出し、定期試験も平均以上の女子(どういうわけか女子の評定平均は3割増というのが定説です)ならば、MARCH以上の指定校推薦を確実に狙える評定4.5近くをとるのは難しくないんです。

少子化で大学も生徒集めに節操がなくなってきて、例えば都立高校の学区最底辺校にまで推薦枠を出す大学がMARCHの中にもありますからね。言っておきますが、中3で偏差値30台ですよ。どんなに踏ん張っても高3で偏差値50を超さない子たちばかりなんですから、大学に入れるってこと自体、本人にとっていいことではないと思いますが。

早いところは校内選考が終わる9月末、ほとんどが11月までには内定がでますから、そこから先勉強しなければただのバカになるのはわかりそうなものでしょう。片や入学2か月前まで必死に勉強してきた生徒と、もともと馬鹿のくせに半年も前から勉強しなかった奴らと、同じこと教えることがおかしいと思いませんかね?

半数近くが推薦と係属高校からの入学者というところは、経営は安定しても学生の質は保証されないのです。就職が悪いと言っても、デキの悪い学生を量産したら企業も採用してくれません。

昔、大学の英語の授業で、できない学生には「キミ、運動部?それとも付属?」って聞いた教授がいたという話を聞きましたが、今度はその中に「推薦?」がはいりますかね。

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