応援したくなる塾もあるわけでして

  • 2016.09.05 Monday
  • 23:30

JUGEMテーマ:学問・学校

 

私の前職は現在東証一部上場企業にもなっている学習塾でありますが、そこを辞めて自分で塾を立ち上げた方が何人もいます。この業界、合従連衡・集合離脱は人の世の常といった感があります。

 

面白いもので、塾と言うのは、参入障壁が低く、設備投資は飲食店に及ぶまでもなく少ないですし、仕入れ・在庫と言ったものの苦労も(テキストは多少ありますが)心配するほどのこともなく、資金繰りが楽なためか、立ち上げて数年維持できれば、なかなか潰れるものではないのです。問題は教える人間でして、そうした塾が潰れる原因の多くは内輪もめというのが一般的です。

 

個人経営の塾を私が比較的高く評価しているのは、経営者の人間哲学がそこでの教えに反映されていることが多く、したがって、経営者が人間的に信頼できる人であれば、一般的には、そこで教える教師や生徒の質がいいという理由からです。

 

そうは言っても、設立当初の志を忘れる経営者も多いわけでして、経営が公私混同になったり、世間知らずの大学に入ったばかりの学生を驚くほど安い時給で使うといった人件費削減の「麻薬」に溺れる人もいるわけです。固定費さえ減らせば変動費がほとんどないビジネスモデルですから、誘惑には勝てないのでしょうね。もっとも、それをすると、教師が一斉に抜けていくとか、とんでもないことが起きるわけです。ブラックバイトじゃないかと言いたいでしょうが、これも卒業生を使ったりするので結構いいなりになってしまうことも多いようです。

 

その一方で、生徒が増えつつある段階でも、職員の健康保険・失業保険・厚生年金などの整備を急ぐ経営者もいます。私の知る元同僚がやっている塾では、退職金の積み立てまで始めたところもあります。はっきり言って感心するしかないのです。起業が共に働く人の人生を背負うということをわかっていることに敬意を抱きます。

 

それに反し、学生しか使っていないと最低限の労災保険ぐらいしか整備していないところもザラにあります。可哀想なのは、30歳近くでもそんなところで働いて、国民年金・国民健康保険を払うために深夜の飲食業でアルバイトをしている人もいるってことです。将来のエリートを育てるためにワーキングプアしているなんて洒落になりません。

 

いろいろ見比べてみると、「人が力」とどれだけ考えているか、そして自分に人生を預けてくれた人にどれだけ応えるかということだと思うのです。これが出来る経営者であれば、生徒を預けてくれた保護者に応えることもできるのではないかと考えるのです。

 

親にウケがいい経営者は簡単に信じてはいけません。教師が数人一斉に、もしくは学期途中で急にいなくなったり、学生しか教える人間がいないところは「終わりの始まり」になっている可能性がありますし(経営者は決して本当のことは語りませんから、教師の変化はお子さんから聞くのが一番です)下の子も含め、長く通わせるのは危険かもしれません。

故人塾でも、いろいろ内容を精査することも大切なのですよ。

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  • 2017.04.22 Saturday
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