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    思い出の生徒(2)・・・隠れ受験

    • 2011.05.12 Thursday
    • 08:08
     


      塾教師仲間のなかで「隠れ受験」と言われているものがあります。そう、塾の先生に言わないで受験をすることです。

    ナンで、こんなことするかというと、受験したいというと無理だからやめろと叱られるから、というのが主な理由です。中学入試では親のプライドで知らないうちに願書が出され、当日の受験校が変わっていたということもあります。

    最近は入試応援に行く塾が多く、隠れ受験をすることが難しくなっていますが、それでもまだいるようです。高校入試だと同じ学校を受験した奴が「先生、○○がいた」とチクってくるのでバレますけどね。

    私がまだ受験業界に入って間もないころ、2人の隠れ受験によって、受験生への見方をかえました。

    まず、A君。私立の試験日を1日空けていました。何度も受験校の検討をするように言ったのですが、頑として聞きませんでした。合格発表の日、同僚が私のところにきて、「先生、○○高校合格したってAのお母さんが来てますよ」私は、「このクソ忙しい時に、ナニ寝ぼけたこと言っているんだ」と言いながら振り返ったら、合格証を持った母親が…。(○○高校は有名な進学校)

    受験自体、母親も知らなかったようで、本人はお年玉を受験料にするからと父親の許しを得たそうです。試験当日も母親に今日は試験を受けに行くから弁当作ってといきなり言ったので、母親は模試を受けに行くのかと思ったそうで(2月に模試なんかありませんって!)

    もう一人はその3年後、Bさん(女子)国立高校の合格発表の日、都立試験対策で塾に来ていて、職員室にいたのですが、その時、社長がやってきて生徒に声をかけていました。その後社長が私のところに来たので、ナンかケチつけたら言い返そうと構えていたのですが、いきなり、「山下君さぁ、Bが東京学芸大受かったって知ってた?」 「ハァ?」・・・・Bは当時8クラスあった中3の3番目のクラス。国立なんか受かるはずもなければ、受けているはずもない…。担任に聞いても「知りません」 本校の高校入試責任者としてえらい恥をかいてしまいました。

    Aは英語が得意で苦手科目はなし、Bは国語だけがハンパなくできました。以来、私は本人が挑戦したいと言った場合には(抑えは作っておきますが)引き留めないことにしました。数字だけで生徒をみるのを止めたのも彼らと会ったからでしょう。 教師も生徒によって成長するのですよ。ちなみに、Bのその後は知りませんが、Aは在京Fテレビの報道アナウンサーになりました。

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