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    塾屋が教える塾に行かなくて公立トップ校に合格する法(2)

    • 2011.04.08 Friday
    • 17:31
    今回は、都立(公立)でよくおこなわれる「独自問題」というものについてお話していきます。

     

    各県によって異なりますが、東京では5教科のうち英数国を独自問題にしているところが多いようです。どの教科も難しい難しいと塾屋は言いますが、話半分で聞いてください。だって、簡単だって言ってしまったら商売あがったりですからね(笑)。口が裂けてもそんなこと言いません。

     

    それでは、塾に通わなければ絶対に取れない問題なんですか、と問われれば、答えは「NO」でなのです。確かに数学などは、私立の上位校でも出題されるような問題も出ますけど、私立と違って、中学校の範囲を超えるなんてことは絶対にありません。そのあたりは、出題者の先生は非常によく考えていらっしゃると思います。

     

    例えば、英語ですが、採択教科書は自治体によって異なることがあります。すべての教科書を調査して、その中で1つでも使われていない単語・熟語があれば、脚注を出す決まりになっています。これが公平性の担保というものです。数学などは、教科書による扱いが、そんなに大きくないのですが、これも(計算問題などは除き)出そうとする問題と、数字が違うだけであとは同じようなものがないかをしらみつぶしに調べて出題を決めるのです。

     

    建前は中学教育課程をしっかりマスターしている生徒であれば合格点をとれるということですが、なぜその通りに行かないのか。それには、学校週2日制など授業日数の減少が大きな足かせになっているのです。少し、自分の子供の授業カリキュラムに興味がある方はすぐおわかりになると思いますが、学ぶ内容の多くを高校に任せたにもかかわらず、消化するのに四苦八苦しているのです。

     

    しかも、前にしか進めないために「復習」という概念が学校教育にはなくなってしまい、そこの単元をやって、定期テストをしたら「はい、おしまい」なのです。ですから、ひとつわからないところが出てくると、そのままですし、理解していても、しばらく経つとすべて忘れるような仕組みになっているのです。

     

    それが高校まで浸食してしまったおかげで、九九もできない大学生とかアルファベットの大文字小文字を書けない大学生なんていうものが生まれてきているのです。

     

    このことを解決する方法はひとつだけ。「練習量を増やす」これだけです。塾に行って合格できたと言っている生徒がやったことといえば、たくさん問題をやらされただけなのです。また、英数では、どの塾も合格させる手法はそれと大同小異です。

     

    ですから、独力でやろうとするなら、旺文社の「全国高校入試問題正解」、俗に言う「電話帳」を買ってきて、全国の国公立高校の入試問題を全部やってくれれば、それでいいのです。というか、それをやるだけで、全教科85点以上は取れますよ。(私もそうでしたけど、特に数学には圧倒的効果があります)本書は解き方も解説書に丁寧に書いてあります。でも、どうしてもわからなければ、学校の先生に聞くのです。だいたい喜んで教えてくれますし、自分が勉強していることのアピールにもなって内申対策にもなります。

     

    ただ、こういう学校で面倒なのは記述問題が、一般問題に比べて多いので、それが心配ということですね。特に国語の作文などの記述問題は、他人から見てもらい、評価してもらうことが絶対に必要です。その意味では、通信添削等を利用するのがいいかもしれません。(それでも塾の費用の3割もかからないことが多いのです)数学の証明問題は、だいたい答えが一通りのことが多く、解説を読めばわかるようになっています。

     

    ちなみに英語の自由英作文は、書き方のコツが決まっていますので、それを知っておけばいいです。(それを明示できない塾教師ならクソです)

    最後に、練習問題はどうしたらいいか…これは国立(こくりつ)高校(筑波大付属とか大阪教育大付属とかです)の過去問をしっかり勉強してください。一部公立高校は独自問題でかなりこれらの学校の入試問題を意識しています(コンセプトは同じですから)。ご参考までに。

    塾屋が教える塾に行かなくて公立トップ校に合格する法(1)

    • 2011.04.06 Wednesday
    • 21:28
    新シリーズです。住まいの関係上、都立高と書くことが多くなりますが、公立高校であれば基本部分では同じですので、地方の方にも役立つと思います。

     

    まるで自己否定のような表題をつけてしまいましたが(笑)実は現役教師の時から感じていたことなのです。なぜ、当たり前のことをするのにこんな高い授業料を払ってきているのだろうかって…。まあ、親子ともどもそれに気づいてくれないから、塾屋はメシが食えるのですけど。

     

    ちなみに推薦入試は除いて考えています。なぜなら、推薦入試でと都立トップ校に入学し、その後成績が良かった生徒を、悲しいことに知らないからです。私は最上位校に限っては、もう推薦入試をやめたほうがいいと思うのですけどね。せっかく中学校まで「いい子」だった生徒が一気に転落し劣等感のかたまりになっていく様を見るのは悲しいものです。内申=実力というカン違いを持たせたまま高校に行かせてはならないと思うのです。

     

    さて、まず公立高入試は全国どこでも内申点が必要になるのです。ですから、最初は「内申のとりかた」からお話しします。もっとも、5が全体の7%とか言われた親の世代の相対評価と異なり、今はほとんど絶対評価になっていますので、学年の4分の1に5をくれてやることもできますし、5をとったのが学年で2人だけといったこともできるのです。(以上は実話)しかも、決まりがないものだから、隣の市の中学校の平均より1以上低くつけられていたりすることもありました。(以前は調査されて公表されていたのですが、最近みないですね)

     

    こんな内申で人生決められちゃたまりませんし、高校側もアテにできないことがわかってきたので、学力検査(=入試)の得点:内申点を6:4にしたり73にしたりして当日点の比率を上げたわけです。(反対にDQN生徒が多く来る高校は逆に内申比率を上げて、バリアーを張りました。北海道では1:9なんて高校があるそうです)

     

    ところが悲しいことに公立はあくまで公立。文科省の手前、内申点を0にするわけにはいきません(そんなことしたら、どこの中学も授業崩壊をおこす)ので、アリバイ的に残しているわけです。大人の既得権を維持するためですから、絶対にゼロになることはありません。

     

    ですから、まずは内申をとることですね。ちなみに、内申を判断するためには生徒一人に40項目以上の評価項目を用意しているところもあります。公平性を保つためなのでしょうが、これだけ多いと機械的につけざるをえず、授業中後ろの奴にちょっとつつかれて、振り向いたところを見られたらマイナス点。内容が簡単すぎて質問するようなところもないから手を上げないと、授業に対する関心度がマイナス点、…といった具合になるのです。まるで悪くつけた時の言い訳を作っているようです。

     

    でも、いちばん多いのが提出物。これを期限に出さないとダメ。もっといえば、これさえ出していればひどいことにはならないということです。

     

    受験で使われるのは通常中3の2学期の内申点ですが、その時だけ取ろうって虫のいいことを考えちゃダメです。内申は実績主義。1年ぐらい前からコツコツ実績を積み重ねてきて、始めていい点数をもらえるのです。これをふまじめな連中は「ひいき」だとわめきますが、おめーらがしっかりやってこなかったツケを今払っているのだから、自業自得ですよ。

     

    まず都立のトップ校に行くためには2年生の時から内申対策をしておいてください。この学年での内申対策はそう難しいことではありません。理社はおもに学校で買わされたワークをやり、数学は問題を解き、英語は単語・熟語を覚える。国語は漢字と授業中のノート。

     

    多分これだけしっかりやっていれば、中2ではかなりの内申が取れるはずです。そして、提出物もしっかりやって、この子は内申が取れるというイメージを学校の教師に植えつけておけば大成功。一歩トップ校に近づきました。

     

    こうした実績主義はまるで建築業者の公的入札みたいですが、日本にはこういう前例主義風土が根強く残っているのです。また、これができるのは圧倒的に女子が多いのです。大学の成績では女子のAは2割増なんて言われた時代もありましたが(実際、名前を見て女子だと答案内容が悪くてもCやDをつけないと言っていた教授がいました…)現場を見ても圧倒的に女子のほうが内申はよかったですね。

     

    どちらかと言うと、男子のほうがいい加減ですので、提出物等は最初は親が提出日を管理するのがいいのではないでしょうか。リビングにカレンダーのついたホワイトボードを掲げ、締切日を大きく書いていた方もいました。男子は厄介ですが、手間をかけてでも何とかしましょう。このレベルのことができなけりゃ、社会出ても使いものになりませんぜ。

    次回は、いわゆる独自問題にどう対処するかをお話しいたます。

    やはり大学付属の方がいいですか

    • 2011.02.23 Wednesday
    • 01:57
     こういう質問も時々受けます。

    はっきり申し上げて、MARCH以上の付属であれば行ってもいいと思います。でも、それ以下ならば、ナニも高いカネを払って私立に行かせる必要はありません。(もちろん、医学部・歯学部のように看板学部を狙うなら別ですけど)

    40歳代の親は日東駒専はもちろん、大東亜帝国でさえとんでもなく難しかった時代に受験生だったわけですから、その当時のイメージが先行するのですね。でも、いまは都立高校の学区4番手校レベルでも、高3から勉強して合格できます。

    大東亜帝国なんか、ごく一部の学部を除き、いまは落ちるほうが難しいかと。漢字の書き取りはないですよ。下線部の漢字として正しいものをマークせよなんです。それで大学入学して就職できないって言われても困りますよね。

    Fラン大学が日本を滅ぼすって誰かが言っていましたが、高校も同じです。もちろん、Fラン付属校の中には、母体の大学を早々に見限って、進学校に姿を変えたものも多くありますが、内部進学希望が圧倒的に多い学校のほうが多数派です。

    そもそも、MARCHも内部進学と推薦で入学定員の半分を占めるのです。当然その分一般受験は定員が減り、難しくなってきますから、大学入試の難易度は下がりません。ところが、入学後は推薦・内部進学組と一般入試組の学力差が顕著に出てくるのです。

    それが、結局解消されないまま4年を過ぎてきますから、学内格差は広がる一方で、当然就職の成功率にも響いてきます。悲劇なのは、推薦・内部進学でも○○大学△△学部卒という与えられる称号は同じですから、カン違いが起きることです。

    結局自分の能力に低さを自覚せずに行くほど気の毒なことはないのです。自覚すれば修正できますからね。若い時の失敗ほど将来の血となり肉となることを知って欲しいと思います。

    ご相談より…内申がなかなかとれません

    • 2011.02.19 Saturday
    • 00:50
    私が以前お受けしたご相談から、めぼしいものをご紹介します。もし、読者の方でもご相談がございましたらお寄せください。 

    <ご相談>
    中学2年の男子の母親です。将来は都立高校に行かせたいのですが、内申がなかなか上がりません。テストもそれほど悪くないのに85点を取っても3しかつかない科目もあります。長男でもうすぐ3年生になるのに心配です。いい方法はありますでしょうか。

    <お答え>
    公立中学の内申のつけかたは親の世代の相対評価から絶対評価に変わっています。しかし、評価項目は非常に多く、ひとりの生徒につき30項目から50項目あると言われています。項目を多くすることで、評価の偏りをなくそうというようですが、それを数十人つけるのですから、教師の方もたまりません。いきおい機械的に処理するようになります。

    例えば、テストの点がよくても、授業にむかう姿勢、提出物とその期限・内容、授業中の発言など細かいマイナスが続くとテストの点数だけで期待した成績以下しか出てこなくなるわけです。

    でも、授業への積極的姿勢とか問題だと言われ、ある保護者が具体的にどういうことか聞いたら、教師は「授業中に質問しないこと」と答えたそうです。しかし、生徒自身からは、「もうすでに塾でやっていることだし、わかりきったことなので質問するようなこともない」のです。

    こうしたアホらしいことが、その他にもいろいろ行われているのが公立中学校の実態なのですが、だからと言って怒っても何にもなりませんね。

    とにかく、そういうところで問題が無いかどうかをお子さんと話してください。意外と授業中寝ているとかしていますし、みんな聞いていないから…なんて言い訳が出てくるときがあります。また、一方で授業中後ろの生徒に話しかけられ後ろを向いたところを偶々先生に発見されてマイナス査定をされることのように、不運もありますが、特に男子の場合には提出物の問題がいちばんです。

    出す出さないは当然として、期日を守る、丁寧にやるということを口うるさく言ってください。これだけでも相当変わってきます。私は提出物チェックシートを作成し、それをノートの裏表紙に貼らせて生徒に遵守させましたが、それだけで内申が4つも上がった生徒がいました。思春期で親のいうことをなかなか聞きませんが、これは徹底してください。

    高校受験では内心は中3の2学期のモノを使いますが、内申は実績主義です。その時期だけ良くしようとするのは不可能です。最低中2の3学期あたりから、上げていく努力をしてください。また、中3の1学期はどこの中学校も厳しめにつける傾向にありますから、そこで効果が上がらなくても気にしなくて結構です。

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